Technology 技術
3D CAD Technology 三保造船所における3D-CADの活用事例
弊社では、2020年に3次元設計システムCADMATICを導入し、設計品質の向上、工期短縮、ペーパーレス化を合言葉に殻艤一体設計に取り組んでいます。
コンピュータ上に作成した船(モデル)をモニター上で自由に回転させたり、ズームアップしたり、寸法を計測するなどして、実際に建造するときにトラブルを発生させることなく、お客さまに満足していただける船造りを目指しています。
TM Fisher Bow TMフィッシャーバウ
省エネ効果を高める船首の形状として、現在ほとんどの船舶に採用されているのが、「バルバスバウ」(球状船首=喫水線下の船首に丸く突出した球状の突起物)。その進化版として、当社で建造している新型バルバスバウが「TMフィッシャーバウ」です。
バルバスバウは、航走中に船の前面の水圧が上がり、受ける抵抗(造波抵抗)を減らすことから、経済的で、しかも船速を上げる効果を持ちます。しかし、積荷が軽くなればバルバスバウが水面上に出て抵抗が増すなど、喫水の変化が大きい船では省エネ効果が出しにくいという弱点がありました。
それに対して、TMフィッシャーバウは船首がまっすぐ下に降りており、船底近くに膨らみを持たせた形状。バルバスバウとストレートバウの長所を取り込み、喫水の変化に関わらず、造波抵抗を効果的に減らす範囲が広いのが特徴です。
Repair Technology 修繕技術
一般的に船舶は建造から30年程使用されます。厚い鋼板といえども腐食による衰耗や事故による損傷などにより破損する場合があります。当社では、船体損傷部の修繕をはじめ、故障したエンジン等の修理や定期的な整備、各種不具合箇所の手直し、船体延長(ジャンボ)工事をおこなっています。高い専門知識や技術を持つエキスパートが分解・組立をおこない、不具合箇所の修理や調整をして、ベストな状態に復旧します。